石垣島の気温、水温について

2020年4月23日 2020年4月25日

お客様から「石垣島に初めて行くのですが、気温など服装がどんな感じなのかよく分かりません」という声を時々頂きます。石垣島の気温などについての情報は、ネットや雑誌などを調べればそれなりに得られると思います。なので「この時期はこんな格好で気温差がありますよ～」とか「この時期の水温はこのぐらいで海の中はこんな感じですよ～」など現地ガイドとして具体的にお話ししていきたいと思います。

３月は日本一早い海開きが開催されます

石垣島では、３月に入るといよいよシーズンが始まるという感じになります。毎年３月中旬頃に「日本一早い海開き」が開催されます。気温は低い時で１７℃前後/高い時で２５℃前後ぐらいです。水温は２２～２３℃とまだ少し冷たく感じると思いますが、ウェットスーツを着れば十分シュノーケリングを楽しむことができます。天候に恵まれれば最高気温は２７℃ぐらいまで上がる日もあります。ただ３月は一年の中で一番天候の移り変わりが激しくガイド泣かせの時期でもあります。天候の移り変わりが激しいことを沖縄では「ニンガチカジマーイ」と言い、昔から漁師さんに恐れられていました。なので３月は「気温差」があることに注意が必要です。前の日は２７℃ぐらいだったのに次の日は１７℃ぐらいと１０℃近く気温差が変わることもあります。天候に恵まれた時は、天国のように穏やか恵まれなった時は、地獄のように大荒れに・・・こればかりは神様に祈るまたは皆さまの日頃の行いにかかっていると思います？（笑）。。

※３月の服装はＴシャツと短パンで過ごせる日もありますが、気温差と朝晩は気温が落ちるので長袖やパーカー類、海から上がった用にウィンドブレーカーなどを用意しましょう！

川平湾で水遊びをするファミリー — 天候に恵まれた時は、天国のように穏やかで海遊びもバッチリ楽しめます！

ヤエヤマボタルの乱舞 — ３月の中旬頃から日本最小（１ｃｍ未満）の「ヤエヤマボタル」が飛び始めます。４月～５月のピーク時は数十万匹以上が乱舞して３６０℃ホタルに囲まれます。

沖縄の歌にも出てくる「デイゴの花」が見所です。デイゴの花がたくさん咲いた年は台風がたくさん来ると言われています。。

４月は一年で一番過ごしやすい時期です

春休みが終わる頃になると少しずつ天候も安定して来ます。４月は一年で一番過ごしやすい時期になり沖縄では「うりずんの季節」と呼んでいます。気温は低い時で２１℃前後/高い時で２６℃前後ぐらいになり、２０℃を下回ることが少なくなって来ます。水温は２３～２４℃と３月に比べると少しずつ上がって来ます。シュノーケリングをして海から上がった後も寒くなくなって来ますが、ウェットスーツはまだ着用します。ＧＷに入る前までは、観光客も少なめで運賃も安くなり天候も安定して来るので穴場の時期になります。

※４月の服装はＴシャツと短パンで過ごせる日が多くなって来ますが、念のため長袖、パーカー類などは用意しましょう！

石垣島の海でシュノーケルを楽しむファミリー — 海から上がった後も寒くなくなって来ます。

日本最小（１ｃｍ）の「イワサキクサゼミ」が本格的に鳴き始めます。石垣島は３月後半～４月上旬にはセミが鳴き始めるんですよ～

東南アジア方面から火の鳥「アカショウビン」がやって来ます。キョロロロロロと個性的な鳴き声をします。

５月は夏の始まりで一足先に梅雨入りします

５月に入ると気温、水温共にグングン上がって来ます。気温は低い時で２３℃前後/高い時で２８℃前後ぐらいになります。水温は２４～２５℃とまた一段上がって来ます。５月中旬以降になると寒さに強い男性の方は、ウェットスーツ無しでもシュノーケリングを楽しめると思います。例年５月の中旬頃になると一足先に「梅雨入り」します。梅雨入りと聞くと、どうしてもマイナスイメージがありますが、石垣島は「カラ梅雨」で晴れる日の方が圧倒的に多いです。カラ梅雨の傾向を見ると梅雨入り宣言がある前の一週間ぐらいは、やや不安定なお天気になり、梅雨に入るとほとんど晴れます。ただ石垣島のカラ梅雨は、本土の梅雨のように一日中雨が降ることはほとんど無く、スコールのように集中的に降ってすぐに止んでしまいます。また気温的にも暑いぐらいなので、天然のシャワーを浴びる感覚で大丈夫だと思います（笑）。。過去１６年間のデータを見ても８割～９割方は晴れます。ＧＷ明け～６月は一年で一番の穴場の時期になります。台風も来ないので、お休みがとれる方はこの時期に遊びに来るのをお勧めします。

※５月の服装はＴシャツと短パンで大丈夫です。ただ日差し、紫外線が強くなってくるので帽子などの日焼け対策は用意しましょう！

群れで泳ぐデバスズメダイの子供たち — 海中では「ベイビーラッシュ」が始まり熱帯魚の赤ちゃんたちで賑やかになって来ます。

卵を守るニモ — 卵の世話をするニモの父ちゃん。魚の世界はイクメンが多いんですよ～

道路を横断しているセマルハコガメ — 天然記念物の「セマルハコガメ」も活発に動き始めます。雨上がりの朝は、道路を横断していることもあるので車で轢かないように気を付けましょう！

６月は梅雨が明け、夏本番になります

毎年６月２０日前後ぐらいに「梅雨明け宣言」があります。そしていよいよ「夏本番」を迎えます。気温は低い時で２６℃前後/高い時で３０℃前後ぐらいです。水温は２５～２７℃まで上がって来て、ウェットスーツ無しでもシュノーケリングを楽しめるようになって来ます。梅雨明け宣言と共に沖縄では「カーチバイ」と呼ばれる南寄りの強風が一週間前後吹きます。もちろん台風程ではないですが、海で遊ぶエリアによっては注意が必要です。

※６月の服装はＴシャツと短パンで大丈夫です。ただ日差し、紫外線は強いので帽子、海に入る方は日焼けが気になるようであれば長袖のラッシュガード、レギンスなども用意しましょう！

川平湾でカヤックを楽しむ親子 — 川平ブルーも一段と濃くなります。海のコントラストが最高にキレイです！

川平湾でシュノーケルを楽しむ男性 — 身軽な格好でシュノーケリングを楽しめます！

７月、８月、９月はベストシーズンです

前後の６月、１０月もベストシーズンに入りますが、ここでは７月～９月をひとくくりにしてお話ししていきたいと思います。気温は低い時で２８℃前後/高い時で３２℃前後ぐらいになります。場所にもよりますが、気温は本土よりも石垣島の方が低いと思います。ただ紫外線に関しては本土の４倍ぐらいあります。水温は２８～３０℃まで上がり、状況によってはお湯みたいになります。もちろんこの時期はウェットスーツ無しでシュノーケリングを楽しめます。一番気になるのは「台風」だと思いますが、こればかりは皆さんの日頃の行いにかかっております？（笑）。。ここ２，３年の傾向をみると７月、８月よりも９月、１０月の方が台風の影響を受けることが多いです。またこの時期の曇り雨予報は、晴れ時々スコールという捉え方で大丈夫です（笑）。

※７月～９月の服装はＴシャツと短パンで大丈夫です。ただ日差し、紫外線は強いので帽子、海に入る方は日焼けが気になるようであれば長袖のラッシュガード、レギンスなども用意しましょう！

珊瑚礁でシュノーケルを楽しむファミリー — 圧巻の珊瑚礁！いろんな熱帯魚たちに会えますよ～

１０月は少しだけ涼しくなりますが、まだまだ夏です

１０月も引き続きベストに近いシーズンになります。気温は低い時で２７℃前後/高い時で３０℃前後ぐらいとほぼ夏と変わりません（笑）。水温は２７℃前後ぐらいとまだまだ高めなので、天候が良ければウェットスーツ無しでシュノーケリングを楽しめます。ただ１０月は「ミーニシ」と呼ばれる（沖縄で）北寄りの強風が一週間前後吹きます。これに台風の影響が合わさると長期間、海が荒れてしまいます。このミーニシが吹くと有名な「マンタポイント」には、ほとんど行くことができなくなります。１０月もややガイド泣かせの時期ではありますが、まだまだ夏は終わりません（笑）。

※１０月の服装はＴシャツと短パンで過ごせる日が多いですが、念のため長袖、薄手のウィンドブレーカーなどは用意しましょう！日差し、紫外線はまだ強めなので帽子、海に入る方は日焼けが気になるようであれば長袖のラッシュガード、レギンスなども用意しましょう！

１１月の後半ぐらいから少しずつ冬の足音が聞こえて来ます

１１月に入ると気温、水温共に少しずつ下がって来ますが、とても過ごしやすい時期になります。気温は低い時で２３℃前後/高い時で２６℃前後ぐらいです。水温は２５℃ぐらいまで下がって来ますが、ウェットスーツを着れば快適にシュノーケリングを楽しむことができます。また１１月の上旬～中旬頃は本土でいう「小春日和」みたいな穏やかな天候が一週間前後続いてくれます。石垣島の一番の穴場の時期はＧＷ明け～６月で二番目に穴場なのが１１月上旬～中旬になります。１１月になると台風が来る可能性はだいぶ低くなりますが、稀に来ることもあります。。

※１１月の服装は日中は、Ｔシャツと短パンで過ごせる日が多いですが長袖、ウィンドブレーカーなどのパーカー類は用意しましょう！日差しは弱くなって来ますが、まだ紫外線は強めなので心配な方は日焼け止めを用意しましょう！

川平湾でシュノーケルを楽しむ男の子 — まだまだ快適にシュノーケリングを楽しめます！

サンゴの上に群れるデバスズメダイ — 今年産まれた赤ちゃんたちは、スクスクと成長しています。

１２月～２月は石垣島の冬になります

１２月に入ると少しずつ冬モードになって来ます。。気温は低い時で１７℃前後/高い時で２２℃前後ぐらいです。一番寒くなるのは１月～２月の上旬あたりになります。その年にもよりますが、最低気温が１５℃を下回ることは数えるぐらいしかありません（笑）。。１６年間石垣島に居て一回だけ一月のマラソン大会の日に最低気温が一桁（８～９℃ぐらい）を記録したことがありました。丁度その時、大会に出場していたのですが沿道に人は、ほとんど居ませんでした（苦笑）。。水温は２３～２２℃ぐらいになります。冬の時期はどうしても北風の影響で海が荒れてしまうことがあるのですが、タイミングが合えばシュノーケリングを楽しむことはできます。皆さんにもよく聞かれるのですが、「石垣島は一年中海に入れます」。冬でもお天気に恵まれれば最高気温は２３℃を超えることもあります。またこの時期は、水温は低くなりますが透明度はより高くなり、熱帯魚の数も変わらず、貸切で楽しめることも多いので案外メリットはあります。

※１２月～２月の服装は日中はＴシャツと短パンで過ごせる日もありますが、セーターや厚手のパーカー、ジャケット類など防寒対策はしっかり用意しましょう！海に入る方はウィンドブレーカーなども用意しましょう！